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USJの沖縄テーマパークはどうなるのか? 撤回検討2016/2

USJは沖縄本部町への進出撤回を検討と報道された

2016年2月18日 日経新聞は「USJ、沖縄進出撤回を検討 採算見込めず」と報道した。USJは2020年までに沖縄にテーマパークを開業する予定であった。

採算見込めずの意味は?

沖縄県全体の年間観光客は705万人(2014年)で、沖縄USJ建設予定地近辺の「美ら海水族館」の入場者数は277万人(2012年)だった。

建設予定地の本部町は沖縄県北部に位置し、那覇空港から車で約2時間(高速バスなら3時間)かかる。那覇市内から往復するだけで4時間(高速バスなら6時間)かかり、高速道路も名護市までしか開通していないのでアクセスがよくない。

したがって、沖縄USJの年間観光客数も200~300万人と想定された。大阪のUSJの年間入場者は1,200万人で、沖縄県全体の年間観光客705万人よりも多い。

今後の展開

民間企業の経営努力では、採算をとることは困難と言える。政府や自治体の支援と沖縄北部のアクセス改善が必要。

建設予定地の本部町近辺に伊江島補助飛行場がある。沖縄本島と伊江島を橋でつなぎ、民間空港とすると、那覇空港に到着して、沖縄北部を観光してそのまま伊江島空港(仮称)から出発できる。

沖縄観光の問題点

沖縄新テーマパーク建設の方針は変更なし

2016年10月16日USJの森岡執行役員は「資本は変わるが沖縄県での新テーマパーク建設への方針に変更はない」と語った。

USJ(大阪)が米国企業に買収された

そこでUSJ沖縄の計画がどうなるのか?

報道によれば、米ケーブルテレビ大手コムキャスト 傘下のNBCユニバーサルは、USJ株の51%を1,830億円で買収するとのこと。株式の再上場は中止となった。

ブライアン・ロバーツ氏(コムキャスト会長兼CEO)

「今後も成長戦略をとる方針、その中に沖縄も含まれる」と発言した。一見、沖縄進出に積極的とも受け取れるが、実際には採算が取れないなら慎重になると思われる。

USJの買収価格

USJの企業価値は7,500億円-負債4,000億円=株主価値3,500億円と試算される。3,500億円の51%=1,785億円となるが、買収金額は1,830億円となった。

USJ(大阪)は米国ユニバーサルスタジオより売り上げ入場者が多い

USJ(大阪)売上高は前期比44%増の1,385億円、最終利益は222億円。

ユニバーサルスタジオハリウッド 680万人 160ha

ユニバーサルスタジオジャパン 1,270万人 59ha

買収のメリット

USJは米国ユニバーサルスタジオに多額のライセンス料を支払っている。しかし、米国本社が買収したことで、ライセンス料が安くなる可能性がある。

買収のデメリット

USJ(大阪)は4,000億円の負債があり、新規投資に慎重になる可能性がある。

沖縄のテーマパークは?

USJのハリーポッターのアトラクションは総工費450億円、沖縄のテーマパークは全体で総事業費200億円。USJと比較すると規模が小さいので入場料も安く設定されると予想される。そのため収益も少ない。

政府や自治体の支援がないと沖縄への投資は採算的には厳しい。

普天間跡地にディズニー関連施設計画

普天間基地跡地にディズニー関連施設を建設する計画がある。普天間は那覇空港から車で40~50分程度、那覇市内から30分程度とアクセスがいい。

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