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USJ沖縄テーマパーク、2020年開業予定 年間200万人計画

2016年5月にUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)の運営会社は、沖縄進出を断念した。

沖縄の年間観光客数は約800万人だが、沖縄北部への観光客は約200万人~300万人程度なので、数百億円の巨額投資をしても採算性が見通せなかったと思われる。

投資額600億円 年間利用者200万人計画

USJ(大阪市)が建設計画中の2020年開業予定の沖縄県北部の本部町のテーマパークの概要がわかってきた。

投資額は600億円、年間利用者数は200万人を見込む。建設予定地は美ら海水族館の近辺と予想される。

USJが建設したパリーポッターの建設費が450億円で、600億円というのはかなり本格的なテーマパークと思われる。

「ユニバーサルスタジオ」というブランドは使わない方針

自然をテーマにしたテーマパークで、ユニバーサルスタジオというブランドは使わない方針。現在、USJ(大阪)はユニバーサルスタジオ(米国)とライセンス契約している。

もし、沖縄のテーマパークもユニバーサルスタジオというブランドを使用するなら、別途ライセンス契約しないといけない。

入場料はいくらか?

例えば入場料3,000円なら200万人で年間60億円の売上げ。投資額600億円を回収するには単純計算で10年かかる。

開業後も新鮮味を維持するため継続的な投資が必要で、入場料と飲食費などを含め客単価5,000円以上でないと採算的には厳しいだろう。

一方、USJ(大阪)の入場料は7,200円なので、それよりも安めの価格帯と思われる。

滞在時間は何時間?

美ら海水族館の平均滞在時間は2時間、新テーマパークは4時間を予想している。一般に滞在時間が長いほと物販、飲食の売上げが増加する傾向にある。滞在時間を長くすることが、売上げ増加にとって重要。

なぜ沖縄なのか?その背景

USJ(大阪)の入場者は1270万人で、今後5~10年先には設備的、面積的に飽和状態になる可能性がある。そのため別の土地にテーマパークを建設する必要があった。

沖縄は那覇空港が2020年に第二滑走路が完成し、中国、韓国、台湾、香港、などから飛行機で約3時間以内の距離にあり外国人観光客の集客が見込める。

USJ(大阪)でも中国などから集客しており、沖縄はそのノウハウを生かせる立地だ。

問題点

現在、沖縄道は、那覇空港から名護市街地の手前「許田IC」までしか開通していない。そこから美ら海水族館までは、一般道や名護東道路を使う。しかし、現在でも渋滞が時々発生しており、テーマパーク開業でさらに渋滞が悪化すると懸念される。

USJの滞在時間は4時間と想定され、それに那覇から往復移動時間4~5時間を加えると8~9時間となる。那覇からの日帰りは時間的に厳しいので、北部で宿泊するケースが多くなるが、北部では宿泊施設が不足している。

空港問題

2020年那覇空港の2本目の滑走路(2,700m)が完成予定だ。しかし、那覇から美ら海水族館までは片道2時間~2時間半かかる。

北部で宿泊し翌日の午前中の便に搭乗するのは時間的に厳しい。那覇で1泊するケースが増加する。飛行機の時間の都合で那覇で余計に1泊するのは観光客には面倒だ。

沖縄観光の問題点

経済効果

沖縄の宿泊施設は那覇に多く、中部や北部は比較的少ない。テーマパーク開業で中部、北部での宿泊施設増加が期待できる。

モノレール延伸の効果

モノレールは首里駅から約4kmの延伸工事が進行中で、2019年完成予定。一部では渋滞緩和効果を期待している。

しかし、那覇空港から直接バスに乗り、そのまま高速に乗る方が団体観光客には都合がいい。したがってモノレール延伸で渋滞緩和というのは団体観光客についてはあまり期待できない。

個人観光客や沖縄居住者がモノレールからバスへとトラジットすることは考えられるし、実際、今の古島駅でモノレールとバスの乗り換えが行われている。

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