国際情勢

世界最強「そうりゅう型」潜水艦の潜航深度と性能

そうりゅう型潜水艦の潜航深度

一般に潜水艦の作戦深度は200m前後、中国の潜水艦も200~300mで作戦行動すると言われる。海上自衛隊の潜水艦の潜航深度は公表されていない。

しかし、海上自衛隊の潜水艦救難艇(DSRV)の飽和潜水深度は450mと公表されている。さらに海上自衛隊は無人潜水艇(ROV)を保有しているが、この耐圧深度は1,000mとされる。

また海上自衛隊が保有する潜水艦発射89式魚雷の最大深度は900mとされることから、海上自衛隊の潜水艦の作戦深度は500m以上というのは間違いない。

そうりゅう型潜水艦には溶接可能な鋼材としては世界最高水準である「NS110鋼材」(耐力110㎏f/mm)が使用されている。これは計算上、水深1,000mの水圧にも耐えられる

これらのことから、「そうりゅう型」潜水艦の潜航深度は700m~900mと推定される。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

横須賀港に停泊する海上自衛隊潜水艦

「そうりゅう型」潜水艦の性能仕様

潜航深度 700m~900m
全長 84m
全幅 9.1m
基準排水量 2,900トン
水中排水量 4,200トン
水中速度 20ノット(時速37km)
水上速度 13ノット(時速24km)
乗員 65名
建造費 560億円
AIP(非大気依存推進) 水中速度5ノット(時速9km)
連続潜航期間 3~4週間

通常型潜水艦としては、自衛隊のそうりゅう型潜水艦は世界トップクラスである。

そうりゅう型潜水艦が世界最強の理由

他国の潜水艦は水深300mしか潜れないし、対潜水艦ミサイル(アスロック)も水深300~400mしか届かない。

そうりゅう型潜水艦は、水深900mから水深300mの他国潜水艦に魚雷攻撃できる。他国の潜水艦の魚雷は水深500mより深いところでは、水圧で圧潰するので水深700m~900mの「そうりゅう型」潜水艦には攻撃できない。

つまり、「そうりゅう型」潜水艦は他国の潜水艦から攻撃されることなく、一方的に攻撃できるのだ。

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そうりゅう型潜水艦はAIP搭載

海上自衛隊そうりゅう型潜水艦(SS16)は非大気依存推進装置AIP搭載を搭載している。これはスターリングエンジンで液体酸素と少量のディーゼルでエンジンを稼動、発電し推力を得るシステムだ。

従来型潜水艦の潜航期間は数日だったが、AIP搭載により潜航期間は3~4週間と大幅に延長された。ただ、AIP使用時の水中速度は5ノット(時速9km)と遅いこと、またAIP装置は巨大で乗員の居住区画が小さくなるという問題点がある。

そうりゅう型潜水艦の配備数と配備基地

艦名 進水 引渡 配備基地
1番艦 そうりゅう 2007年12月 2009年3月 呉基地
2番艦 うんりゅう 2008年10月 2010年3月 呉基地
3番艦 はくりゅう 2009年10月 2011年3月 呉基地
4番艦 けんりゅう 2010年11月 2012年3月 呉基地
5番艦 ずいりゅう 2011年11月 2013年3月 横須賀基地
6番艦 こくりゅう 2013年10月 2015年3月 横須賀基地
7番艦 じんりゅう 2014年10月 2016年3月 呉基地
8番艦 せきりゅう 2015年11月 2017年3月(予定)
9番艦 せいりゅう 2016年10月 2018年3月(予定)

そうりゅう型9番艦「せいりゅう」進水 2016年10月

「せいりゅう」は2016年10月進水、2018年3月に防衛省に引き渡される。

海自潜水艦を16隻から22隻体制へ

海自自衛隊は現役16隻+練習艦2隻の18隻体制だったが、2020年には現役22隻+練習艦2隻の24隻体制になる予定。

おやしお型11隻+そうりゅう型11隻+次期潜水艦2隻となり、以降は次期潜水艦就役と同時に順次おやしお型潜水艦を退役させる。

そうりゅう型11番艦からリチウムイオン電池搭載予定

スターリングエンジンは体積が大きく船内のスペースが少なくなる。また水中5ノット(時速9km)でしか動けないといった欠点が問題になってきた。

そこで「そうりゅう型11番艦」から「リチウムイオン電池、燃料電池」を搭載する方向で検討されている。

建造費はAIP搭載型の約560億円から650億円に上昇する。

原子力潜水艦の性能

原子力潜水艦の最大潜航深度は500~700mと推測される。中には深度900m~1,000mと言われることがあるが、その根拠は深度計の目盛が900mだったという程度で、実際のところはわからない。

米国海軍のロサンゼルス級原潜は水中排水量約7,000トンと大型のため、潜航深度は600m程度とされる。

原潜は原子炉を停止することができないので、運転音が通常型潜水艦よりも大きい。原子炉から熱は最終的に水中に放出されるので、原潜の周囲の海水温が高くなり探知されやすくなる。

静粛性は「そうりゅう型」が優位、潜航深度も「そうりゅう型」と同等か、優位となる。潜航期間、航続距離は原潜の方が圧倒的に有利だが、日本周辺海域であれば、2~3週間の潜航期間の「そうりゅう型」でも不利ではない。

次世代「そうりゅう型」

次世代「そうりゅう型」潜水艦は、リチウムイオン電池、燃料電池搭載予定で、非大気依存推進の速度も速くなる。これにより次世代「そうりゅう型」は、さらに圧倒的な性能になる。

中国の潜水艦には捕捉もされず、攻撃もされることなく、一方的に攻撃できる。次世代「そうりゅう型」が40隻あれば、日本は中国軍を完全に水中封鎖できる。

建造費は700億円と予想されるので40隻で2兆8000億円だ。これで、中国は完全に日本に対して手も足もだせない。尖閣列島に5隻配備すれば、中国軍艦100隻は1時間以内に全滅する。

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