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ヤフーはなぜ、一休(高級宿泊予約サイト)を買収したのか?

ヤフーは約1,000億円で一休を買収し、2016年2月中にも子会社化へ

ヤフーは高級宿泊予約サイト「一休」をTOBで買収する。買収金額は1,000億円となる。

ヤフーは、自社の宿泊予約サイト「ヤフートラベル」をすでに持っているが、なぜ「一休」を買収したのか?

一休とは?

創業 1998年
契約宿泊施設設数 1,600軒
会員数 400万人
東証マザーズ上場 2005年
東証一部上場 2007年
従業員数 163人
売上 66億円
旅行取扱高 505億円

一休は、高級ホテル専門の宿泊予約サイトで、高級イメージを維持しながら会員に販売することで宿泊施設の信頼も厚く売上を伸ばしてきた。

旅行商品のネット販売市場

楽天トラベル 6,400億円(2014年)、じゃらん(リクルート)6,800億円(2015年)が2強だ。

一休の取扱額は年間約500億円と大手の10分の1程度の規模に止まる。しかし、一休は高級ホテル分野で強みを持つ。

ホテルチェーンの統合買収の影響

ホテルグループの統合買収により、ホテルの会員数も増大してきた。ホテル側は自社の会員向けに直接販売をすることも可能となってきた。

そのため、外部の宿泊予約サイトに販売委託するというビジネスモデルの将来性に懸念がでてきた。

訪日外国人の増加の影響

近年、訪日外国人が増加し、大都市圏のホテル稼働率は90%まで上昇している。その結果、ホテルの客室を安値で仕入れることが困難になってきた。

まとめ&補足

宿泊予約サイトは「楽天トラベル」、「じゃらん」が取扱高6000億円超と圧倒的存在で、ヤフーの旅行サイト「ヤフートラベル」は2社に大きく後れを取っていた。

ヤフーは、楽天をライバル視しており、ヤフーショピングを無料化しネットショッピングでも猛追している。宿泊予約市場でも楽天を追撃する方針。

一休の会員は高級ホテルの宿泊客であり、購買力が大きいと予想される。その会員をヤフーショッピングに誘導することでシナジー効果を期待できる。

また、高級レストラン予約サイトも好調だ。訪日外国人も、電話で予約するよりネットで予約する方が簡単で訪日外国人の取り込みも期待できる。

旅行宿泊市場は8兆円、外食市場は24兆円で、外食市場の方が市場規模が大きい。その外食市場の取り込みにより売上増加が期待できる。

一休レストランの即時予約というビジネスモデル

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