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中低速リニア、新交通システムの将来性は?

世界初の中低速リニア「リニモ」は愛知万博会場と最寄駅とをつなぐ「新交通システム」として建設された。「中低速リニア」と従来型「新交通システム」の将来性を考えてみた。

新交通システムのメリット

新交通システムの定義は明確ではないが、「コンクリート製高架軌道を、ゴムタイヤで走行する無人運転軌道交通」というところだろう。

この新交通システムのメリットは鉄製の線路が不要で、車体も鉄輪がなく、重量を軽くできるので高架の建設費が安くなる。

また、線路曲線半径が小さくても走行できるので、都会でルートを確保しやすい。ゴムタイヤ走行のため騒音が小さいなど都会での交通システムをしてメリットが多いとされてきた。

新交通システムのデメリット

実際に開通した「新交通システム」はデメリットが多かった。

デメリット 内容
低速であること 「ゆりかもめ」は時速60km/h、 ポートライナーは営業速度70km/h
輸送力が小さいこと 1車両約50人 1編成6両 約300人
登坂能力が低い 「ゆりかもめ」は、レインボーブリッジのまで高さをあげるため直前でループする

これらを解決するため中低速リニアが建設された。

中低速リニアのメリット

メリット 内容
速度が速い 100km/h
乗車定員が多い 1車両80人 1編成3両240人
登坂能力が高い
曲線に強い
メンテナンス費用が少ない レールと接触しないので、メンテナンス費用が少ない
建設費が安い 高架やトンネル部分を小さくできる
騒音が少ない 浮上式でレールと接触しない
リニモ(浮上式) 首都圏私鉄
車体高 3,450mm 4,050mm~4,100mm
営業最高速度 100km/h 110km/h

中低速リニアのデメリット

地下鉄など既存の鉄輪鉄道との相互乗り入れができない。「新交通」よりも輸送力が多いが、鉄輪鉄道よりも輸送力が小さい。

世界的に普及していないため、数十年のスパンで考えると部品の確保ができるか不安がある。

まとめ&補足

東京都心などの大深度地下鉄は、土地買収せずに建設できるのでルートに困らない。また地下鉄の方が輸送力が多く、相互乗り入れも容易なので、利便性は地下鉄の方が高い。

中低速リニアは地下鉄ほどの輸送力は必要のない地方都市や空港アクセス交通などに適したシステムと言える。

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