国際情勢

次期国産ステルス戦闘機F-3はF-22を凌駕する

ステルス実証機X-2

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2016年4月22日、ステルス実証機X-2が初飛行した。

しかし、キャノーピーT4練習機から流用、ランディングギア(前脚、主脚)はT2練習機から流用したものだった。

また、エンジン推力は1基5トンで2基合計で10トンとF-16のエンジン1基13トンよりも小さかったことから、期待外れ感があった。

しかし、X-2は、そもそも、机上のステルス理論が正しいかどうかを「実証」する目的なので、コスト削減するため、既存部品を流用して組立ることは正解だったかもしれない。

なぜ2018年なのか?

2018年度に次期国産ステルス戦闘機F-3を独自開発するか、それとも他国との共同開発にするかを決定する。

この2018年度というのは、現在開発中の第5世代戦闘機用エンジン「HSE」(ハイパワースリムエンジン)の開発目標年度だ。

第5世代戦闘機用エンジン「HSE」とは?

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HSEの推力は1基15トンを開発目標としており、完成すればステルス戦闘機F-3に2基搭載され合計30トンの推力となる。

この新型高性能エンジンによりアフターバーナー無しでスーパークルーズ(超音速巡行飛行)が可能となる。

これは米軍のステルス戦闘機F-22のエンジン「F119-PW-100」並みの性能だ。

HSEの開発ポイントは「圧縮機」「燃焼器」「超高圧タービン」の3ヵ所だ。ジェットエンジンは高圧縮、高温度にすればするほど、高い推力が得られる。

そのため、各部品の耐久性向上と高温に耐える素材開発がポイントとなる。現在、1800℃という超高温に耐える素材開発の見通しが立っており、HSEの開発に成功する可能性が高い。

次世代国産ステルス戦闘機F-3がF-22を凌駕する理由

F-22は1990年代から開発され、2003年に実戦配備された。次期国産ステルス戦闘機F-3は2018年に開発決定されれば2028年に量産開始、2030年に部隊配備される予定である。

F-3はF-22開発時点よりも飛行制御ソフトウエアレーダー吸収素材、継ぎ目のない外装加工精度炭素繊維複合主翼などが進歩していると思われる。

具体的には、F-3はスマートスキンと言って、機体全体がレーダーの役割を果たし、後方から接近する敵機もレーダー補足できる。

したがって、総合的にはF-3はF-22の性能を凌駕すると予想される。もちろん、アメリカはF-22の後継となる第6世代戦闘機を開発するだろう。その最新機種との比較では、やはりアメリカの方が高性能の可能性が高い。

しかし、アメリカの第6世代戦闘機開発までの数年間は日本のF-3が世界一の高性能戦闘機となる可能性が高い。

F-3のプロトタイプと言われるものが、防衛省技術研究本部が公表した26DMUだ。ここから推定するとF-3の大きさはF-35とF-22の中間程度の大きさになると予想される。

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RCS(レーダー有効 反射面積)

RCS(レーダー有効 反射面積)は、レーダーに映る面積のことで、これが小さいほど敵レーダーに捕捉されにくい。

F-35で0.005平米、F-22は0.0001平米だが、X2はF-22よりもRCSは小さいとされる。そのためF-3もF-22を上回るステルス性能を持つ。

RCS
F-15 25㎡
Su-27 15㎡
F-16 1㎡
F-35 0.005㎡
F-22 0.0001㎡
X2(ATDX) 0.00002㎡~0.00004㎡(推定)

ステルス戦闘機に飛行性能は必要か?

ステルス戦闘機は相手から見えないので、ドッグファイトは発生せず、高度な飛行性能は必要ないという考えがある。

しかし、それは、ステルス機と非ステルス機の戦闘の場合であって、ステルス機同士の戦いとなると、お互いにレーダー探知はできず、目視によるドックファイトになる可能性がある。その場合は、やはり飛行性能が勝敗を分けることになる。

ステルス機同士の空中戦の場合、ミサイルもレーダー誘導ではうまく補足できない可能性があるので、目視(光学的)で発射して、近接誘導は赤外線を利用したものになる可能性がある。

アメリカ軍の戦略

アメリカ軍は性能の高いF-15とコストの安いF-16の2機種を配備する「ハイローミックス」により費用対効果を上げている。

これはF-22とF-35の関係にも言える。しかもF-16やF-35は他国に輸出し戦闘機開発費用を軽減すると同時に他国との共同開発により他国の技術も吸収するという戦略を取っている。

今後、第6世代戦闘機が開発されても日本はハイローミックスのローの機種しか購入できない可能性がある。

F-3の開発費

F-3の開発費は8,000億円~9,000億円と言われる。これには第5世代用エンジンHSEの開発費は含まれないと考えられるが、それでもF-35の開発費が5兆円~6兆円と言われるので少ないように思える。

常識的にはF-3の開発費は2~3兆円という見方が多い。かつて日本がF-22を購入しようとした時の価格は約200~250億円とされる。

F-3の開発費が2兆円で100機製造するなら、1機当たりのコストは開発費(1機あたり200億円)+製造コストの合計で300億円程度になると予想される。国内の技術開発、民間機への波及効果を考えると2~3兆円の開発費で収まるなら国産で開発する可能性が高い。

今後の開発日程

2018年 開発を正式決定

2025年 初飛行

2028年 量産開始

2030年 部隊配備

関連リンク

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