国際情勢

北朝鮮で何が起こっているのか?

北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党第一書記が36年ぶりの朝鮮労働党大会で「朝鮮労働党委員長」に就任した。はたして北朝鮮で何が起こっているのか?

キムジョンイル(金正日)の先軍政治とは?

キムジョンイル政権(1994年~2011年)は先軍政治をとった。先軍政治とは軍事力を第一にして、国家の経済資源を軍に集中する政策だった。北朝鮮軍は、戦うだけではなく、系列の会社を多く持ち、貿易、養殖所、鉱山経営なども支配していたと考えられる。

したがって、先軍政治とは、北朝鮮軍が国家を運営するような軍事政権だったと考えられる。そのためキムジョインイルも軍幹部を懐柔するため外国製高級車を贈ったりした。

軍の中には中国に接近し北朝鮮の鉱物資源を安く輸出し私服を肥やすような者もいたと思われる。その結果、北朝鮮経済は破綻し国民生活は困窮した。

先軍政治をこのまま続けていては、北朝鮮はますます破綻に近づくだけというのが、キムジョンウン党委員長の考えだったと思われる。

張成沢(チャンソンテク)氏はなぜ粛清されたのか?

チャンソンテク氏は中国側のパイプ役として働いてきた。中国は北朝鮮の世襲制に反対しており、党主導の共産党体制を北朝鮮に構築する考えと持っていたとされる。

チャンソンテク氏は中国に近い存在で、北朝鮮の体制について中国側の意に沿って動いていた可能性がある。

金正恩(キムジョンウン)氏の政策

金正恩(キムジョンウン)氏は、祖父の金日成(キムイルソン)氏の政治スタイルに近いと考えれらる。つまり、先軍政治を改め、経済も重視する政策のようだ。政治的には軍主導から党主導への転換を図ると考えられる。

中国との関係悪化

中国は北朝鮮を資本主義国家との緩衝地帯と考えており、北朝鮮と韓国が統一することには反対するが、北朝鮮の経済が発展し中国を脅かすことを警戒している。中国はGDP世界2位まで経済成長した。そのノウハウを北朝鮮に使えば、北朝鮮の経済が発展するのは明らかだ。

しかし、中国はそれを望んでいなかった。北朝鮮の軍部と癒着し、北朝鮮の豊富な鉱物資源を安く輸入して中国の発展のために使った。

中国とのパイプ役、張成沢(チャンソンテク)氏がいなくなったことで、中国と北朝鮮との関係は悪化している。

なぜ核開発するのか?

北朝鮮の核開発は、アメリカ、韓国、中国への警戒感から核保有国となるためと同時に、朝鮮人民軍から軍の主導権を党に移行するためのものでもある。

つまり、父の金日成氏は軍を掌握するために、軍幹部を厚遇した。その分、軍幹部は私服を肥やすことが多く、国民生活は困窮した。

キムジョンウン氏が軍を統率するには年数がかかる。しかし、核兵器を開発することで軍を統率できると考えられる。そのため、未来科学者通りを作り、科学者を厚遇して核兵器開発を掌握しようとしていると思われる。

北朝鮮経済は?

北朝鮮経済は意外にも回復している。未来科学者通りには35階~50階建ての超高層マンションが建設されるなど、北朝鮮の経済の回復がうかがわれる。それは、先軍政治により、北朝鮮の鉱物資源を軍が中国に安く輸出し、軍の資金にしていたのを改善し北朝鮮の国家財政に組み込んだためと思われる。

拉致問題は?

金正恩(キムジョンウン)氏は2011年に最高権力者となったものの、軍や党を掌握するのに時間がかたった。そのため、拉致問題について処理する余裕はなかったと思われる。今後、党と軍を掌握できえば、拉致問題は一気に解決する可能性がある。

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