経済

アパレル大手 ワールドの新経営戦略

ワールドは経営不振から2015年度に13ブランドを廃止と479店舗を閉店した。しかし、2016年になって、新しい積極的な動きがでてきた。

廃止したブランド

レディース コキュ
 レディース ミニマム
 レディース アニマ
 レディース ジンジャーエール
メンズ ボイコット
 メンズ ブラウンバニー

メンズブランドの強化

メンズの「TK」を「tk.TAKEO KIKUCHI」とし、「タケオ キクチ」のセカンドラインと言う位置づけを明確にした。セカンドラインと言っても、悪いイメージではない。昔の「バーバリー」と「バーバリーブルーレーベル」のような関係だ。

従来のTKは10代から20代をメインターゲットにして、比較的安い価格帯で展開していた。しかし、新「tk.TAKEO KIKUCHI」は質感を上げて、20代~30代向けに、商品を刷新した。

ルミネエスト新宿店、ルクア大阪、博多阪急など大都市の駅ビルを中心に新規出店する方針。

ライフスタイルストアの強化

従来の店舗は、50~100平米の面積で、1ブランドを服中心に販売していた。しかし、ライフスタイルストア「フラクサス」は1,000平米以上の面積で様々なブランドと服以外にバッグや靴、雑貨も販売する形態の販売店だ。

さらにメンズとレィデースブランドの両方を併売し、カフェも設置し滞在時間を長くすることで、売上を上げる戦略。郊外型SCを中心に全国12店舗展開している。

ワールド不振の原因は修正されたのか?

現在のワールドの不振の原因はSC(ショッピングセンター)を中心に出店数を多くなりオーバーストアになってしまったこと。また、ブランド数が多くなったことで、デザインが似たようなものになり、客離れを起こした。販売面でもバーゲンで50%割引で販売することが多く、収益悪化を招いた。

経営戦略としては、婦人服は競争が激しいので縮小し、今まで手薄だったメンズの強化、雑貨やフードも販売するライフストアを強化するものと思われる。

海外展開、インバウンドの取り込みは?

年間の訪日外国人は2,000万人となっている。しかし、ワールドは、そういう需要を取り込めていないように思える。日本の人口は1億2800万人だが、アジア地域の人口は20億人だ。売上を伸ばすなら当然、アジアマーケットを視野に入れる必要がある。

ただ、国ごとデザインの好みが違うので安易に出店すると失敗することが多い。当面、インバウンドの取り込みで各国の特徴を学習すべきだろう。

ネット販売は?

従来のワールドのオンラインサイトは、ブランド数が多く複雑で、目的の物を探すのに時間がかかった。しかし2015年11月に全面リユーアルし、デザインを変更した。

ネット販売は年間約130億円だが、全体の売上3,000億円の約4%しかない。今後は全体の売上の10%、金額では年間300億円まで引き上げる方針。

ワールドはなぜ400店閉店するのか?

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