国際情勢

中国空軍は夜間飛行できない?

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2016年6月 那覇空港で撮影

那覇空港は自衛隊基地もあり、F-15、P-3C、E-2Cなどが配備されている。中国空軍機とスクランブル発進した自衛隊F-15との接近の報道を聞いて那覇空港に行ってみた。

しかし、報道とは違って午前7~8時の那覇空港は、P-3Cの着陸が多かった。そこから推測すると日本の自衛隊は、夜間は中国軍艦、潜水艦を警戒監視するためにP-3Cを飛行させているようだ。

また、夜間に航空自衛隊のF-15がスクランブル発進することは少ないようだ。そのことから、夜間に中国軍の戦闘機Su-27、Su-30が尖閣周辺を飛行することは少ないと予想される。

夜間飛行は高度な飛行技術が必要で中国空軍はそこまで達していない?

民間航空機の普通に夜間でも飛行しているので夜間飛行は特別なことではないと思う人が多いだろう。しかし、それは民間航空機は決まった航路をIFR(計器飛行)で飛行しているからで、戦闘機の夜間飛行はかなり高度な技術が必要になる。

戦闘機は決まった航路を飛行するわけではなく、スクランブル機と接近すると航路を変更し、VFR(有視界飛行)で飛行しないといけない。

ペリコプターの遊覧飛行に乗ったことがあるが、1.5~2G程度の軽い旋回で完全に上下の感覚を失った。戦闘機の急旋回時は7~8Gに達する。2~3回急旋回を繰り返すと、プロのパイロットでも上下の感覚を失うことが多い。このことを専門用語でバーティゴ(空間識失調)という。

どの方向が上空か海面か全くわからなくなると墜落の危険性が高まる。夜間の海上飛行では目標物が少ないので、さらに上下を認識することが困難になる。

現時点では、中国空軍の技術は未熟で夜間に海上で空中格闘戦(ドッグファイト)をする能力はないと予想される。

2014年サーチナが中国軍の夜間飛行訓練を報道

中国情報サイト「サーチナ」が「解放軍Su-27が雨が降る中で夜間飛行 全天候作戦能力を鍛える」と報道した。

自衛隊のF-15が夜間飛行してもニュースにならないが、中国では、中国空軍が夜間飛行訓練しただけでニュースになる。そこから推測すると中国軍にとって夜間飛行は困難なミッションということだ。さらに海上夜間飛行は地上の目標物が少ないので、さらに難易度が高い。現在の中国空軍のパイロット技術は未熟なのでほとんど不可能だろう。

まとめ

中国軍のプロペラ情報収集機が尖閣周辺を夜間飛行することはあっても、中国軍の戦闘機Su-27、Su-30が夜間飛行することは今のところ可能性は少ない。

すくなくとも中国軍が50~100機体制で夜間海上飛行作戦をする能力はないと考えられる。

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