国際情勢

尖閣に中国漁船集結、その3つ狙いとは?

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2016年8月6日から尖閣列島周辺に中国漁船230隻~400隻が集結、中国海警局公船も最大15隻が接近している。はたしてその目的はなにか?

軍事的に分析すると中国軍は100%負ける

尖閣周辺には海上自衛隊のそうりゅう型潜水艦が5隻展開していると予想される。1隻当たり22本の89式魚雷を搭載しており、いつでも、5隻合計110発の魚雷で中国船を攻撃できる体制にある。

命中率は6~8割なので、もし日中開戦となれば、2時間以内に中国艦船70~90隻撃沈できる。

中国軍が勝つ可能性は全くない。しかし、なぜこのような軍事的に無意味なことをするのか?

1 政治的外交的に日本に圧力をかける目的

軍事的に弱い中国が、多数の漁船を尖閣に接近させたのは、軍事的に尖閣を占領するのが目的ではなく、外交的に日本に圧力をかけるのが目的だろう。

国際仲裁裁判所は中国の南シナ海進出について、中国に正当な根拠がないと断罪した。中国はこの判決を裏で仕掛けたのは日本と思っている。その趣旨返しが今回の尖閣への侵入と考えられる。

また、保守派の稲田防衛大臣が就任したことで、靖国参拝が懸念され、それを阻止する目的がある。

稲田防衛大臣安倍首相の有力な後継候補であり、中国がここで動かないなら、数年後、稲田首相が実現するかもしれない。そうなれば、中国にとって不都合なことになる。それを阻止する目的があったのかもしれない。

2 尖閣飽和攻撃の演習も兼ねる

中国海軍の対潜能力は低く、いままでに「そうりゅう型潜水艦」を探知しなことがない。つまり、日中軍事衝突となれば、今まで一度も探知したことのない「そうりゅう型潜水艦」から一方的に攻撃されるだけだ。中国海軍が100隻で尖閣に接近しても。勝つ可能性は全くない。

そうりゅう型潜水艦」唯一の弱点は魚雷搭載本数だ。1隻当たり22本、5隻でも合計110本しかない。これを打ち尽くせば「そうりゅう型潜水艦」は1,000km離れた本土の基地に戻るしかない。

そこで、中国は230隻~400隻という大量の小型艦艇をおとりに使って、そうりゅう型潜水艦に魚雷110本を打ち尽くさせる作戦を考えたのだ。

今回は漁船だが、実戦となれば小型軍艦となるだろう。シミュレーションとして、日本のそうりゅう型潜水艦の動きを探る目的があったのかもしれない。

中国海軍の対「そうりゅう型潜水艦」作戦とは?

尖閣周辺の水深は200~300mで、尖閣列島の北側に中国船が回りこめば、太平洋側の水深の水深700m~900mの深い海からでは、島を迂回して魚雷を発射しないといけない。

したがって、そうりゅう型潜水艦でも中国軍から攻撃されない水深700m~900mの深い海からは魚雷を打てないと中国軍は思っている。

中国海軍は、大量の小型艦艇で、そうりゅう型潜水艦を水深200~300mの浅い海まで誘い出して探知、攻撃する作戦だ。

しかし、日本の自衛隊は海底のケーブルセンサー網を使って、尖閣の北側に隠れたつもりの中国艦艇を捕捉している。

日本の潜水艦の中では、尖閣の北側に隠れたつもりの中国艦艇を捕捉していて、自衛官は、声を出さすに大笑いしているかもしれない。

中国軍は隠れたつもりなのに、自衛隊に完全に捕捉されている構図は笑える。

3 中国共産党内部の権力闘争

中国の主席がなぜ日本の首相、主要閣僚の靖国参拝を嫌がるかというと、歴代の中国主席は日本の首相、主要閣僚が靖国参拝を阻止してきたのに、それができないなら歴代の中国主席よりも力が弱いことになる。

これは中国の権力闘争では致命的な失敗だ。中国の権力闘争で敗れると、生命を失うこともある。

日本との交戦がないなら、今回のように大量の中国漁船や中国海警局公船を尖閣に送り込むことくらいのことをやるのは当然だ。

自衛隊への海上警備行動が発令されるか?

自衛隊は尖閣列島の北側に隠れたつもりの中国船の動きを完全に捕捉している。しかも、そうりゅう型潜水艦5隻でいつでも中国船を撃沈できる体制にある。

つまり、自衛隊は中国船の動きを完全に把握して、ボタンを押せば魚雷110発をいつでも発射できる

海上警備行動を発令する必要がない。したがって、中国漁民(民兵)の上陸がない限り、海上警備行動が発令される可能性は少ない

むしろ、自衛官は、隠れたつもりなのに丸見えの弱い中国軍をほほえましく思っているのではないだろうか?

日本の自衛官からすれば、ポケモンGOでポケモンを捕獲するよりも簡単に中国船を撃沈できるのだ。

今後の展開

中国の狙いの一つは稲田防衛大臣の靖国参拝阻止にある。したがって、このままの状態で8月15日を迎える可能性もある。もし、8月15日に稲田防衛大臣が靖国参拝すれば、中国民兵(漁民)が尖閣上陸する可能性もある

そうなると、自衛隊に海上警備行動が発令され、かなり緊張した場面になる。場合によっては、交戦もありえる

稲田防衛大臣は、終戦記念日8月15日の参拝を回避する可能性が高い。14日ないし13日の参拝で、中国側と水面下で交渉していると思われる。

中国側にとっても終戦記念日の参拝を阻止したという中国国内向けのメンツが立つので、12日ないし13日に決着すると思われる。

まとめ

今回の中国漁船の尖閣接近は、軍事的に占領する目的ではない。

政治的に日本に圧力をかけること、中国国内での地位を維持するために、中国国内向けにアピールする目的がある。

しかし、尖閣への大量艦艇による飽和攻撃、上陸作戦のシミュレーションも兼ねている可能性があり、それについては油断はできない。

中国大陸から尖閣列島には最短330km、尖閣列島から那覇空港までは420kmと中国の方が尖閣に近い。日本は尖閣から170kmの石垣、宮古島に本格的な基地を作る必要がある。

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