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なぜ円高になるのか?円が買われる理由

イギリスのEU離脱(Brexitブレグジット)の影響で1ドル=99円台の円高になった。日本の景気はよくないのに、なぜ円が安全通貨として買われるのか?

実質金利の差

米連邦準備理事会(FRB)は利上げ傾向、日銀は金融緩和傾向で、ドル金利が高いのに、なぜドルが下落しするのか?

これは実質金利がテーマになっているからだ。

1 例えば、米国の金利が2%、インフレ率3%とする。

現在、アメリカで100ドルでスマホが販売されているとする。インフレ率3%なので1年後には103ドルになる。一方、100ドルをアメリカで銀行に預金すると、1年後、金利2%がついて102ドルになる。

つまり、アメリカにおいて、100ドルを預金すると1年後にスマホは103ドルになっているのに銀行預金は102ドルしからないので、1ドル(1%)損をする。

ドルを買うということは、一年後に1%損することを意味する。

 

2 日本の場合 インフレ率を「ー1%(マイナス)」のデフレ、金利を0%とする。

デフレなので現在、10,000円のスマホは1年後9,900円で買える。日本で銀行預金をすると金利は0%なので10,000円のままだ。

つまり、1年後、9,900円でスマホを買えるので100円儲かる。日本円を買っておけば、たとえ金利が0%でも1%儲かる。

 

3 したがって、ドルを売って、円を買うと、儲かる。これが円高の理由だ。

 

クロス円の売りが「ドル円」の下落につながる理由

イギリスのEU離脱で「ユーロを売って円を買う」動きがあった。ユーロ円のマーケットは存在するが、最終的には、「ユーロ売り、円買い」は、「ユーロ/ドル」と「ドル/円」に分解できる。

1ユーロ=110円、1ドル=100円とすると、1ユーロ=1.100ドルになる。

ここから計算すると

「ユーロ売り/円買い」(ー1ユーロ売り +110円買い)

は以下の2つのポジションに分解できる。

=ユーロ売りドル買い(ー1ユーロ売り、+1.100ドル買い)+ドル売り円買い(ー1.100ドル売り、+110円買い)

 

この場合、+1.100ドル買いと-1.100ドル売りは相殺されて、最終的に「ー1ユーロ売り、+100円買い」となる。

 

まとめ

為替の動向は、その時のテーマによって変化する。2012年~2015年は、アベノミクスで日本は金融緩和、アメリカの利上げでドルは125円まで上昇した。

その後2015年後半から、実質金利が注目されドルの利上げにもかかわらずドルは値下がりし、一時的に100円を割れて99円台に突入した。

今のところ、日米の実質金利の差がテーマになっており、当面、ドル円は下落傾向(ドル安円高)にある。

しかし、このテーマが別のものになれば、新な動きがでる可能性がある。

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