国際情勢

日本政府、イギリスへの文書を公開、イギリス国内で波紋

イギリスのメイ首相は中国・杭州で開催されたG20サミットで外交デビューした。しかし、各国首脳はイギリスのEU離脱に対して懸念を表明し、イギリス首相としての存在感をアピールできなかった。

メイ首相(英国)

EU離脱を決定した国民投票のやり直しをしないとして、EU離脱へ強い意志を表明した。しかし、EU離脱後の展望を示すことはできなかった。

オバマ大統領(アメリカ)

メイ首相とオバマ大統領は、初めて会談した。オバマ大統領はアメリカとイギリスの結束を強調したが、一方で、「イギリスは貿易に関しては列の最後になる」と懸念を表明した。

日本政府

日本企業は自動車産業、金融機関を中心にイギリス国内で14万人の英国人を雇用している。

日本政府はイギリスがEU離脱すればヨーロッパの拠点をイギリスからヨーロッパ大陸へ移転する可能性があるとのメッセージを公表した。

それによると、イギリスに対して、「EUとの貿易関税非課税の維持」、「EUからの人材の移動の自由」を要求したとされる。

日本政府の「英国およびEUへの日本からのメッセージ」PDF

この日本からのメッセージはイギリス国内で波紋を呼んでいる。通常、日本政府の外交は、根回しが中心で、それを公にすることはめったになかったからだ。

ロシア

2006年、イギリス国内でロシア人亡命者が暗殺された事件で、イギリスとロシアの関係は悪化しており、今回のプーチン大統領との会談でも進展はなかった。

中国

イギリスは中国企業が出資するヒンクリーポイント原発の建設を延期しており、中国との関係は良好ではない。

まとめ

メイ首相はG20サミットにおいて、EU離脱の方針を繰り返しただけで、EU離脱の悪影響を最小限にする政策を発表できなかった。そのことで、各国首脳はイギリスに対して懸念を表明した。

メイ首相の外交デビューはほろ苦いものとなったと言える。

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