国際情勢 経済

中国製品の加工精度・技術は日本製品並みになってきた?

iPhoneは中国製

高性能スマホiPhone7は中国で最終組み立てをしている。詳しく言うと台湾メーカー(フォックスコン)が中国に建設した工場で最終組み立てをしている。

ちなみに、フォックスコンはシャープを買収した鴻海精密工業(ホンハイ)の中核企業だ。

iPhone7の部品には多くの日本メーカーの製品が採用されている。コンデンサー、液晶、メモリー、イメージセンサーなどが日本製と言われる。

部品が日本製だからと言っても、最終組み立ては中国で行っている。

中国製=安物という概念は少しずつ変化してきた。

iPhone7のようなハイエンド・スマホを中国で生産するようになって、その製造技術・生産管理技術が、徐々に中国メーカーに浸透し、中国製品の品質はかなり向上している。

iPhone7を組み立てしてる中国の工場では、自動化ラインで製造しているという情報がある。

日本メーカーは中国の人件費高騰で中国から撤退しているが、アメリカ、台湾企業は中国の工場を自動化することで中国の人件費高騰をいう課題を克服している。

日本メーカーは、人件費の安いベトナムなどの新興国に工場を建設するという旧態依然のビジネスモデルを続けているだけだ。

モバイルバッテリーに見る中国製品の実力

写真はAukeyと言う中国メーカーの999円のモバイルバッテリーだが、金属ケースの加工精度は高く、表面塗装も安っぽさはない。充電容量も5,000mAhで100%充電になれば自動的に停止する機能がついている。充電率によってLEDの色が変化し、しかも、3時間の高速充電に対応している。

バッテリーセル(充電池)は日本製かもしれないが、最終的に製品に仕上げたのは中国メーカーだ。

日本メーカー製の同程度のモバイルバッテリーは2,000円~4,000円程度で販売されており、すでに価格競争力を失っている。

スマホで比較

SONY XPERIA XA HUAWEI P9 LITE  FREETEL REI
Antutu 約47,000 約54,000 約36,000
液晶サイズ 5インチ 5.2インチ 5.2インチ
解像度 1,280×720 1,920×1,080 1,920×1,080
CPU オクタコア オクタコア オクタコア
RAM 2GB 2GB 2GB
ストレージ 16GB 16GB 32GB
カメラ 1,300万画素 1,300万画素 1,300万画素
バッテリー 2,300mAh 3,000mAh 2,800mAh
指紋センサー 無し 有り 有り
価格 2万5000円(香港) 2万5000円 2万円~3万円

2万円から3万円という価格帯のスマホで比較してみる。

SONY Xperia XAは日本未発売だが、香港では2万5000円で販売されている。

同価格帯の中国製スマホ「HUAWEI P9 LITE」と比較すると中国製スマホの方が性能がいいように思える。

FREETEL REI(麗)は日本企業が監督管理し「日本品質」で中国生産するというコンセプトのスマホだが、中国製スマホ「HUAWEI P9 LITE」にスペックで負けている部分がある。

今後の動き

中国製品の品質はかなり向上しており、一部商品では、日本メーカーは中国生産しても中国メーカーに太刀打ちできなくなっている。

アップルは自社で製造せず、中国でiPhoneを組み立てしているが、利益のほとんどをアップルが得ている。

日本メーカーは中国から撤退して、ベトナムなどの人件費の安い国に移転している。しかし、アップルはiPhoneの自動化された中国の工場で生産を継続している。

つまり、iPhoneのようなハイエンド商品は中国製という時代になってきているのかもしれない。日本企業の中国撤退は、日本メーカーの商品の付加価値が低く人件費の安い国でしか生産できないという意味もあるのかもしれない。

日本メーカーが中国から撤退すれば、中国経済は弱体化するので、日本国や日本メーカーにとってメリットあるように思われてきた。

しかし、本当にそうなのか?

日本メーカーはベトナム・タイなどで価格の安い商品をつくり、アップルのような高価格商品は中国製ということになっていないか?

中国から撤退すればいいというのはあまりにも単純すぎる話だ。

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